社債の「格付け」とは?AAとA+、どっちが安全?格付け会社の役割も解説

個人向け社債を選ぶとき、利率と同じくらい重要なのが「格付け」です。

AAA+といったアルファベットの記号で表されるこの評価は、社債の安全性を測るための「ものさし」であり、いわば企業の信用力の成績表のようなものです。

この記事では、社債投資の心臓部ともいえる「格付け」の読み解き方を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。


格付けとは?誰が決めているの?

格付けとは、「その企業が、借りたお金(元本や利息)を、約束通りにきちんと返済できる能力がどれくらいあるか」を、専門的な第三者機関が評価し、ランク付けしたものです。

この評価を行うのが「格付け会社」です。日本では、JCR(株式会社日本格付研究所)やR&I(株式会社格付投資情報センター)といった会社が有名で、企業の財務状況や事業の将来性などを厳しく分析し、中立的な立場で格付けを決定しています。


格付けの読み解き方

格付けは、最も安全性が高いAAA(トリプルA)から始まり、AAABBBBB…と続いていきます。

格付けランク安全性の目安評価
AAA極めて高い返済能力は最も高く、信用リスクは最小限。
AA非常に高い返済能力は非常に高く、信用リスクはごくわずか。
A高い返済能力は高いが、将来の環境変化にやや影響される可能性がある。
BBB中程度返済能力は十分だが、経済環境の悪化などで問題が生じる可能性がある。
BB以下投機的返済能力に問題があり、将来的にリスクが高まる可能性がある。

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一般的に、BBB以上の社債を「投資適格債BB以下の社債を「投機的格付債(ハイ・イールド債)」と呼びます。

特に投資初心者の方は、リスクを抑える目安として「A(シングルA)」以上の社債を選ぶのがおすすめです。


「AA」と「A+」はどっちが安全?

結論から言うと、「AA」の方が安全です。

同じアルファベットの中でも、+-の記号で、さらに細かくランク分けがされています。安全性の序列は以下のようになります。

安全性が高い ← AA+ > AA > AA- > A+ > A > A- → 安全性が低い

A+は「A」のグループの中では最も評価が高いですが、「AA」グループの中で最も評価が低いAA-よりも、一段階下のランクになります。

もちろん、格付けが高いほど安全性は増しますが、その分、利率は低くなる傾向にあるため、両者のバランスを見ることが重要です。

まとめ

社債の格付けは、その安全性を客観的に示してくれる、投資家にとっての強力な味方です。

利率の高さだけに目を奪われず、必ず格付けを確認し、「どれくらいの安全性を求めるか」と「どれくらいのリターンを期待するか」のバランスを考えることが、失敗しない社債選びの鍵となります。当サイトの比較一覧表でも、この格付け情報をぜひご活用ください。

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