「社債は満期まで持てば元本が戻ってくるから安心」
これは社債投資の基本ですが、私たちの人生では予期せぬ出来事が起こるものです。 「満期は5年後だけど、急にお金が必要になった…」「この会社の将来が不安になってきた…」
そんな時、社債は満期を待たずに途中で売却(換金)できるのでしょうか? 結論から言うと「売却は可能ですが、いくつかの注意点があります」。この記事では、社債を途中換金する際の具体的な方法と、知っておくべきリスクについて解説します。
社債の途中売却の方法
社債を満期前に換金する方法は、購入した証券会社に買い取ってもらう(相対取引)方法です。社債を購入した証-券会社に連絡し、「この社債を売りたい」と伝えれば、証券会社が提示する価格(買取価格)で買い取ってもらえます。
基本的には、「買ったところで売る」と覚えておきましょう。
途中売却する際の注意点
注意点1:元本割れの可能性がある(価格変動リスク)
途中売却する場合、その時の時価で取引されます。この時価は、世の中の金利の動きや発行体の信用力によって変動します。ここでは、金利の動きによる変化を説明します。
- 世の中の金利が上昇した場合: あなたが持っている社債の利率の魅力が相対的に下がるため、社債の価格は下落します。このタイミングで売ると、元本割れする可能性が高くなります。
- 世の中の金利が低下した場合: あなたが持っている社債の利率の魅力が相対的に上がるため、社債の価格は上昇します。このタイミングで売れば、利益が出る可能性もあります。
満期まで持てば額面通りのお金が戻ってきますが、途中売却では元本保証はない、ということを必ず覚えておきましょう。
注意点2:買取価格は証券会社の「言い値」になる
これが、株式投資との大きな違いです。 株式は取引所で常に多くの人が売買しているため、売りたい時にすぐに売れます。(取引所取引)しかし、社債は相対取引であり、特に発行体の信用力が低下しているときや金利変動が大きいなど、マーケット環境が悪いタイミングで、証券会社に買取を依頼しても、証券会社が提示する買取値段が時価から大きく乖離する場合があります。
社債の途中売却は、オークションのように多くの買い手が値段を付け合うわけではありません。基本的には、買取を依頼した証券会社が提示する価格で取引することになります。そのため、必ずしもあなたにとって有利な価格で売却できるとは限りません。
まとめ
社債は途中売却も可能ですが、途中売却の際の売却値段は売却タイミングの金利環境や発行体の信用力によって変化することに注意が必要です。
社債投資の基本は、やはり「満期まで使う予定のない余裕資金で、安心して持ち続けられる企業の社債を選ぶ」ことです。途中売却は、あくまで緊急時の選択肢と考えておくのが賢明でしょう。


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