【図解】社債、国債、株式の違いは?それぞれのメリット・デメリットを徹底比較

【図解】社債、国債、株式の違いは?それぞれのメリット・デメリットを徹底比較 【超初心者向け】社債の基礎知識

結論:株式は「会社の持ち分」、国債は「国への貸付」、社債は「企業への貸付」です。元本が戻る確実さは 国債 > 社債 > 株式(保証なし)、期待できるリターンはその逆順です。2026年9月の目安では、個人向け国債国が個人限定で発行する国債です。毎月募集・1万円から購入でき、変動10年・固定5年・固定3年の3種類があります。 詳しく見る →(変動10年)が年1.95%、個人向け社債が年1〜5%(発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。の信用力で差)、株式は配当が不定で値動きが大きい、という位置づけです。本稿では「誰にお金を渡すか」「元本は戻るか」「途中で売れるか」の3軸で、3つの違いを一枚の表に整理します。

全体像が一目でわかる比較表

比較項目個人向け国債個人向け社債株式
お金を渡す相手日本国企業企業(出資)
お金の性格貸付(借金)貸付(借金)出資金(持ち分)
受け取るもの決まった利息決まった利息配当(不定)+値上がり益
元本国が保証企業が返済。倒産時は毀損保証なし
満期3・5・10年1〜10年が中心なし
途中換金1年経過後、直前2回分の利息を引かれて額面で証券会社への売却。価格は変動市場でいつでも。価格は変動
主なリスクほぼなし(インフレのみ)信用リスク(倒産)価格変動リスク
新NISA対象外対象外対象

利率・利回りの実測値(2026年9月)

商品年利(税引前)の実測出どころ
普通預金(大手行)0.2%程度各行の店頭表示
個人向け国債変動10年 1.95% / 固定5年 2.24% / 固定3年 1.96%財務省・2026年9月募集分
個人向け社債(普通社債)例: 三菱HCキャピタル第31回(5年・AA格) 2.642%(同日の5年国債+0.41%)、イオン第31回(7年・A−格) 3.087%(7年国債+0.71%)、アイザワ証券グループ第23回(1年・無格付) 1.90%。※2026年の単純平均は2.37%だが年限・時期が混在した目安の数字で、国債の行とは直接比べられない当サイト発行履歴データベース
個人向け社債(劣後・ハイブリッド)例: ソフトバンクグループ第70回(7年・普通社債だがA格で高利率) 4.75%(同日の7年国債+2.24%)、三井住友トラスト第25回劣後債(10年・5年後コール) 当初2.902%同上
株式(配当)銘柄次第。配当ゼロもあれば5%超もある。株価の値動きはこれより一桁大きい

ポイントは「誰にお金を渡しているか」です。国債は国、社債は企業、株式は企業への出資。貸す相手の信用力が下がるほど利率は上がります。同じ「企業」でも、社債は「返してもらう約束」、株式は「返してもらう約束がない代わりに、儲かったら分け前をもらう権利」で、ここが決定的に違います。同じ月の国債と社債の利率差の実測は国債と社債の記事、社債の平均利率の推移は利率と発行額の推移で確認できます。

3つの商品の「損の形」を比べる

  • 個人向け国債:損をする形は「インフレに利率が追いつかない」だけです。元本は国が保証し、1年経てば中途換金もできます(直前2回分の利息相当を差し引き)。
  • 個人向け社債:損をする形は主に2つ。①発行体が倒産して元本が戻らない(日本のデフォルト実績ではA格以上でごく稀、ただし起きたときの回収率は数%〜30%程度)。②満期前に売ると金利上昇や信用不安で額面債券の券面上の金額で、満期に払い戻される基準です。債券価格は「額面100あたり」で表されます。を下回る(途中売却の記事)。満期まで持てば②は起きません。
  • 株式:損をする形は「株価が買値を下回る」で、上限も下限も広い。倒産時は社債より後回しで、通常ゼロになります(倒産時の優先順位)。

各商品の詳細

個人向け国債——国にお金を貸す

毎月募集され、1万円から買えます。変動10年は半年ごとに利率が見直されるので、金利上昇局面では受け取る利息も増えます。最低利率0.05%の保証があり、元本割れはありません。安全性が最優先で、「待機資金の置き場」としても使えます。最新の利率は個人向け国債の利率ページで毎月更新しています。

個人向け社債——企業にお金を貸す

国債より利率が高く、株式より値動きが小さい。その代わり「発行体が返せるか」を自分で判断する必要があります。募集は年に数十本で、募集期間(1〜2週間)にしか買えず、人気銘柄は初日に売り切れます(売り切れる仕組み)。申込単位は10万円か100万円が多く、選び方の手順は選び方5つのポイント、全体像は個人向け社債とはにまとめています。

株式——企業の持ち分を買う

企業の成長に応じて値上がり益と配当が期待できる一方、業績や相場で大きく下がります。新NISA運用益が非課税になる制度です。債券そのものは対象外ですが、債券を組み入れた投資信託は対象になります。の対象なので税制面では有利です。社債と組み合わせるなら、「株式で増やし、社債で守る」という役割分担になります。

どう組み合わせるか

「どれが一番得か」ではなく「どう分けるか」の問題です。古典的な目安は「100−年齢」%を株式、残りを債券(国債・社債)に置く考え方で、30歳なら債券3割、60歳なら6割が出発点になります(資産配分の記事)。債券部分の中では、まず個人向け国債で安全な土台を作り、条件の良い個人向け社債が出たときに一部を移す、という順序が現実的です。税金は3商品とも利息・配当に20.315%で、株式と社債の損益は損益通算利益と損失を相殺して課税額を減らすことです。債券の損益は、上場株式や投資信託の損益と相殺できます。できます(税金の記事)。個別の社債は新NISAでは買えないので、NISAの枠は株式や投資信託に使います(NISAの記事)。

よくある質問

Q. 社債と株式、どちらが「安全」ですか?
同じ企業なら社債です。利息と元本は契約で決まっており、倒産時も株式より先に返済されます。ただし「安全」は「元本保証」ではありません(元本保証ではない理由)。

Q. 国債と社債の利率差はどれくらいですか?
同じ年限で比べます。2026年8〜9月の例では、5年国債2.23%に対して三菱HCキャピタル債(5年・AA格)が2.642%(+0.41%)、7年国債2.51%に対してソフトバンクグループ債(7年・A格)が4.75%(+2.24%)です。差は発行体の信用力(格付けR&IやJCRなどの第三者機関が、発行体の「約束どおり支払う力」を記号で評価したものです。AAAが最上位で、個人向け社債はA格前後が中心です。 詳しく見る →)でほぼ決まります(格付けの記事)。

Q. 初心者は何から始めるべきですか?
個人向け国債(変動10年)で「債券を持つ」感覚をつかみ、次に格付けA以上・5年以内の個人向け社債から、というのが無理のない順序です。募集中の銘柄は募集中の個人向け社債 比較表で確認できます。

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コメント

  1. […] 性を投資家が引き受けているからで、この「信用の値段」を読むことが社債投資のほぼすべてです。株式・国債との違いは3つの比較記事、国債との利率差の実測は国債と社債の記事へ。 […]