日産自動車の個人向け社債|全発行履歴・利率推移・次回はいつ?

日産自動車の個人向け社債(円建て)の発行履歴を、当サイトの発行履歴データベースから発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。別にまとめたページです。掲載データは2023年以降の1回分。回号にリンクがある銘柄は、運営者による「プロの視点」付きの個別解説があります。

発行体分析:日産自動車の信用力と発行戦略

日産自動車は、当サイト掲載の事業会社の中で最も「信用力の再建途上」にある発行体の一つです。ゴーン体制の崩壊後、販売台数の減少と収益力低下が続き、格付けR&IやJCRなどの第三者機関が、発行体の「約束どおり支払う力」を記号で評価したものです。AAAが最上位で、個人向け社債はA格前後が中心です。 詳しく見る →は投資適格の下限圏まで低下しました。米国・中国という二大市場での競争激化、EV移行への巨額投資、ルノーとの資本関係再編と、経営課題が同時多発しているのが現状です。一方で手元流動性売りたいときに、すぐ適正な価格で売れるかどうかの度合いです。流動性が低い銘柄ほど売買のコストが大きくなります。は厚く保たれており、「収益力は弱いが資金繰りは厚い」という典型的な再建期クレジットの形をしています。

【見るべきポイント】①四半期ごとの販売台数と営業利益率(回復の実在を数字で確認)。②格付けの方向性(見通しの変更はスプレッド国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →に直結します)。③自動車販売金融の調達も含め社債への依存度が高い会社であり、利率の厚さは市場が要求する再建プレミアムオプションの権利の代金(保険料)のことです。仕組債の高い利率の源泉はこれです。文脈によっては「上乗せ幅」の意味でも使われます。です。

📊 最新データ(当サイト集計・2026年8月(2026年度第1四半期決算)時点)

  • 最終損益: 2025年3月期▲6,708億円→2026年3月期▲5,330億円と2年連続の大幅赤字(工場削減・人員削減などの再建費用を計上)
  • ただし直近の2026年度第1四半期は営業利益779億円(前年同期比+1,570億円の改善)、コスト削減600億円を実現。通期営業利益2,000億円の見通しを維持しています
  • グローバル販売: 2025年度315.9万台(-4.2%)→2026年度は330万台(+4.7%)を計画
  • 会社予想では2027年3月期に最終+200億円と黒字転換の見込み

本ページの「回復の実在を数字で確認」という論点に答えると——損益の底打ちと改善は四半期数値で確認できる段階に入りました。ただし黒字転換は会社予想ベースであり、社債の利率にはこの再建途上リスクが織り込まれています。

この欄は決算にあわせて当サイトが更新します(最終更新: 2026-09-03)。

発行履歴

条件決定回号年限利率(%)国債利回りスプレッド発行額格付主幹事
2023/01/206631.0150.014+1.001400億円A(R)みずほ/日興/三菱

次の発行はいつか——償還・コールのスケジュールから読む

社債の新規発行のタイミングを読む実務的な手がかりの一つが、既発債すでに発行され、市場で流通している債券です。証券会社の在庫から、募集を待たずにいつでも購入できます。 詳しく見る →償還満期を迎えて、額面のお金が投資家に払い戻されることです。・初回コールに伴う借換(リファイナンス)需要です。既発債が満期を迎える(またはコールされる)時期の前後は、その資金を手当てするための新発債これから新しく発行される債券です。募集期間中に申し込み、通常は額面どおりの価格で購入します。が出やすくなります。

ただし、ここで大事な留保があります。発行体の資金調達は、個人向け債だけでなく機関投資家生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。向け(ホールセール)の社債・外貨建て債・銀行借入・CPまで含めた満期構成全体で管理されています。下の表は当サイトが捕捉している個人向け債の分だけなので、表に何もなくても、ホールセール債や外債の償還を個人向けの新発で借り換える形の発行は普通にあります。機関投資家側の投資枠が既発債で埋まっている発行体ほど、償還の受け皿を個人市場に求めやすい——つまり個人向けの発行はむしろ「調達全体の玉突き」の結果として出てくることが多い、というのがプロの見方です。その前提の上で、個人向け分の償還・初回コールの推定は以下の通りです(当サイト推定・確約ではありません)。

当サイト集計の範囲(掲載の個人向け発行履歴)では、今後2年程度に償還・初回コールを迎える既発債は見当たりません。ただし前述の通り、これは個人向け分だけの話です。ホールセール債・外債の償還を個人向けで借り換える発行や、新規の資金需要による発行は、この表と無関係に出てきます。新しい発行が公表されると、当サイトはトップページの募集中一覧に掲載し、個別解説ページを作成します。

人気の銘柄は募集初日に完売することが多く、口座開設には数日かかります。「発行が発表されてから口座を作る」のでは間に合わないため、個人向け社債に強い証券会社の比較を参考に、口座は先に準備しておくのが実務上の第一歩です。

関連記事:個人向け社債の平均利率の推移(全銘柄データ)社債の格付けとは

出所:各発行体・引受証券会社が発行体から債券をいったん買い取り、投資家に販売することです。引き受ける証券会社の集まりを引受団と呼びます。証券会社の公表情報を基に当サイト集計。条件決定投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。日ベース(※印は発行日)。国債利回りは条件決定日の同年限の値(財務省「国債金利情報」=日本相互証券の引け値ベース。NC付きは初回コール年限、中間年限は補間)、スプレッド=利率−国債利回り。2021年頃までのマイナス金利期は利率を絶対水準で決める「絶対値決め」が多く、その期間のスプレッドは信用リスク発行体が利子や元本を約束どおり支払えなくなるリスクです。債券投資の中心的なリスクで、格付けやスプレッドで値付けされます。の値段としては読めません。正確性・完全性を保証するものではありません。投資判断は必ず目論見書債券の発行条件やリスクを記載した法定の開示書類です。購入前に必ず交付されます。 詳しく見る →等の原資料をご確認ください。