当サイトの解説に登場する債券用語の一覧です。本文中の点線つきの用語にマウスを乗せる(スマホではタップする)と、その場でこの定義が表示されます。
- アンダーパー
- 額面(100)より安い価格で取引されている状態です。満期には100で償還されるため、値上がり分(償還差益)が利益になります。
- ETF
- 証券取引所に上場している投資信託です。株式と同じように、取引時間中いつでも時価で売買できます。 詳しく見る →
- EB債
- 特定の株式の値動きに応じて、満期に現金ではなく(下落した)株式で償還される可能性のある仕組債です。 詳しく見る →
- イールドカーブ
- 残存年数ごとの金利をつないだ曲線です。通常は期間が長いほど金利が高い右上がりの形になります。
- 売出し
- すでに発行された債券を、証券会社が均一の条件で多数の投資家に販売する形式です。外貨建て債券の多くはこの形式で販売されます。 詳しく見る →
- 国際機関債
- 世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関・政府系機関の債券の総称(Sovereign/Supranational/Agency)です。信用力は最上位クラスで、外貨建て売出の定番です。 詳しく見る →
- 特別目的会社
- 特定の取引のためだけに設立される法人です。リパッケージ債やCLNの発行主体として使われます。 詳しく見る →
- MTNプログラム
- 金融機関があらかじめ登録した枠内で、機動的に債券を発行できる仕組みです。オーダーメイドの債券はこの枠から発行されます。
- LTV
- 保有資産の価値に対する純負債の割合です。ソフトバンクグループのような投資会社の信用力は、利益ではなくこの指標で測ります。 詳しく見る →
- AT1債
- 銀行の劣後債よりさらに資本に近い永久債です。利払いは銀行の裁量で停止でき、経営危機時には元本が削減されます。2023年のクレディ・スイスでは実際に全損しました。 詳しく見る →
- オプション
- 「あらかじめ決めた価格で買える/売れる権利」を売買する取引です。権利の代金をプレミアムと呼びます。
- オートコール
- 判定日に指数が基準以上なら、自動的に額面で償還される仕組債の条項です。投資家に有利な相場のときほど早く終わる設計になっています。 詳しく見る →
- オーバーパー
- 額面(100)より高い価格で取引されている状態です。高い利子を受け取れる代わりに、償還時には差損が出ます。最終利回りは両方を織り込んで計算されます。
- カウンターパーティ
- 取引の相手方(の金融機関)のことです。相手が破綻すると取引自体が毀損するリスクを、カウンターパーティ・リスクと呼びます。
- 格付け
- R&IやJCRなどの第三者機関が、発行体の「約束どおり支払う力」を記号で評価したものです。AAAが最上位で、個人向け社債はA格前後が中心です。 詳しく見る →
- カバードコール
- 株式を保有しながらコールオプションを売り、その保険料を分配収入に変える戦略です。上昇益を放棄する代わりに利回りを得ます。 詳しく見る →
- 仮条件
- 利率が正式に決まる前に示される「年◯%〜◯%」という範囲のことです。条件決定日に、この範囲内で実際の利率が確定します。
- 為替ヘッジ
- 先物予約などで為替変動の影響を打ち消すことです。コストがほぼ日米の金利差ぶんかかるため、金利差の利益は消えてしまいます。 詳しく見る →
- 額面
- 債券の券面上の金額で、満期に払い戻される基準です。債券価格は「額面100あたり」で表されます。
- 機関投資家
- 生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。
- 期限前償還
- 満期より前に、発行体が債券を額面などで償還できる条項のことです。劣後債では「最初のコール日に償還するのが慣行」ですが、義務ではありません。 詳しく見る →
- 起債
- 発行体が債券を発行して資金を調達することです。
- 既発債
- すでに発行され、市場で流通している債券です。証券会社の在庫から、募集を待たずにいつでも購入できます。 詳しく見る →
- キャッシュフロー
- お金の受け取り・支払いの流れのことです。債券なら、定期的な利子と満期の償還金がこれにあたります。
- キャリー取引
- 低金利の通貨で資金を調達し、高金利の通貨で運用して金利差を受け取る取引です。為替が動かなければ金利差がそのまま利益になります。 詳しく見る →
- 経過利子
- 利払日の間に既発債を買うとき、前回利払日からの日数分の利子を売り手に支払う精算金です。次の利払日に全額受け取れるので、損でも得でもありません。 詳しく見る →
- 個人向け国債
- 国が個人限定で発行する国債です。毎月募集・1万円から購入でき、変動10年・固定5年・固定3年の3種類があります。 詳しく見る →
- 最終利回り
- いまの価格で買って満期まで保有した場合の、年あたりの収益率です。単価と利子の両方を織り込んだ「本当の利回り」で、債券比較の基本になる数字です。
- サムライ債
- 海外の発行体が日本国内で発行する円建て債券です。為替リスクを取らずに、海外発行体の信用力に投資できます。 詳しく見る →
- 仕組債
- オプションなどのデリバティブを債券の形に組み込んだ商品です。高い利率は、何らかのリスクを引き受けた対価として支払われています。 詳しく見る →
- シニア債
- 弁済順位が標準的な(劣後しない)債券のことです。普通社債はこれにあたります。劣後債の対義語として使われます。
- 主幹事
- 発行条件を発行体と一緒に決め、販売の中心を担う証券会社です。割当額が大きいため、その証券会社では買いやすい傾向があります。 詳しく見る →
- 償還
- 満期を迎えて、額面のお金が投資家に払い戻されることです。
- 申告分離課税
- 給与などと合算せず、一律20.315%の税率で完結する課税方式です。債券の利子・売却益・償還差益はすべてこれに当たります。
- 新発債
- これから新しく発行される債券です。募集期間中に申し込み、通常は額面どおりの価格で購入します。
- 信用リスク
- 発行体が利子や元本を約束どおり支払えなくなるリスクです。債券投資の中心的なリスクで、格付けやスプレッドで値付けされます。
- CLN
- 特定の企業の信用リスクを引き受ける代わりに、高めの利子を受け取る債券です。経済的にはCDSという保険の「売り手」に回る取引です。 詳しく見る →
- CDS
- 企業の破綻に備える保険のような金融取引(クレジット・デフォルト・スワップ)です。保険料は市場で値付けされ、信用リスクの体温計として使われます。 詳しく見る →
- 実質金利
- 名目の金利からインフレ率を引いた、実質的な利回りです。高金利通貨の「うまみ」を測るときは、名目ではなくこちらで見ます。 詳しく見る →
- 条件決定
- 投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。
- ストリップス債
- 利子の支払いがなく、額面より大幅に安い価格で買って満期に額面を受け取る債券です。複利運用が商品に内蔵されており、値動きは大きめです。 詳しく見る →
- クレジット・スプレッド
- 国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →
- スワップ
- 金利や通貨のキャッシュフローを交換する取引です。リパッケージ債や為替ヘッジの裏側で使われています。
- ソブリン
- 国・政府(の信用力)を指す言葉です。ソブリン債といえば国債のことです。
- ソルベンシー・マージン比率
- 保険会社の「支払余力」を示す指標です。200%が監督上の基準で、大手は600%以上が普通です。保険劣後債を見るときの物差しになります。 詳しく見る →
- 損益通算
- 利益と損失を相殺して課税額を減らすことです。債券の損益は、上場株式や投資信託の損益と相殺できます。
- 単価
- 額面100あたりの債券価格です。98なら額面より2%安く買える状態(アンダーパー)です。
- デフォルト
- 発行体が利子や元本を約束どおり支払えなくなること(債務不履行)です。債券投資で最も避けたい事態です。
- デュレーション
- 金利が1%動いたときに、債券価格が約何%動くかを示す指標です。残存期間が長い債券ほど大きく(=値動きが激しく)なります。 詳しく見る →
- デリバティブ
- 株価・金利・為替などから価値が派生する金融取引の総称です(オプション・先物・スワップなど)。仕組債の中身はこれです。
- 特定口座
- 証券会社が損益の計算と納税(源泉徴収あり)を代行してくれる口座です。債券も株式と同じくこの口座で取引できます。
- 新NISA
- 運用益が非課税になる制度です。債券そのものは対象外ですが、債券を組み入れた投資信託は対象になります。
- ノックアウト
- 参照する価格が一定水準に達すると、条項や権利が消滅する(または強制的に償還される)仕掛けのことです。ノックインと対になる条件です。 詳しく見る →
- ノックイン
- 仕組債で、参照する指数や株価が一定水準(例: 当初の65%)まで下がると、元本保護が外れる条件のことです。発動後の償還額は満期時の水準次第になります。 詳しく見る →
- ハイブリッド債
- 債券と資本の中間の性質を持つ証券です。銀行は法規制、保険はソルベンシー、事業会社は格付け上の資本性と、発行の理屈がそれぞれ異なります。 詳しく見る →
- 発行体
- 債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。
- バーゼルIII適格Tier2
- 銀行の自己資本規制で「補完的資本」に算入できる劣後債です。10年満期・5年後コール(10NC5)が典型で、実質破綻時には元本が毀損する条項が付いています。 詳しく見る →
- 引受
- 証券会社が発行体から債券をいったん買い取り、投資家に販売することです。引き受ける証券会社の集まりを引受団と呼びます。
- 表面利率
- 額面に対して毎年支払われる利子の割合です。債券の価格が変動しても、この率は変わりません。
- プットオプション
- 「下がったら損失を引き受けます」という保険のような契約です。仕組債の高い利率は、この保険を売った保険料に相当します。 詳しく見る →
- プレミアム
- オプションの権利の代金(保険料)のことです。仕組債の高い利率の源泉はこれです。文脈によっては「上乗せ幅」の意味でも使われます。
- ボラティリティ
- 価格変動の激しさのことです。オプションの価値を決める最大の要素で、仕組債のクーポンの源泉でもあります。
- ポートフォリオ
- 保有している資産の組み合わせ全体のことです。「卵を一つのカゴに盛るな」のカゴの構成にあたります。
- 無格付
- 格付機関の評価を取得していないことです。必ずしも危険という意味ではありませんが、信用力を自分で判断する必要があります。 詳しく見る →
- 目論見書
- 債券の発行条件やリスクを記載した法定の開示書類です。購入前に必ず交付されます。 詳しく見る →
- 流動性
- 売りたいときに、すぐ適正な価格で売れるかどうかの度合いです。流動性が低い銘柄ほど売買のコストが大きくなります。
- 劣後債
- 発行体が破綻したとき、弁済の順位が普通の債券より後回しになる債券です。その分だけ利回りが高く設定されます。 詳しく見る →
- レバレッジ
- 自己資金より大きな金額を動かして、損益を増幅させることです。てこの原理にたとえられます。
