外貨建て債券(外債)ガイド——米ドル債・売出債の歩き方

円金利の上昇で個人向け社債が注目される一方、米ドル建てを中心とする外貨建て債券(外債)は、それを上回る利回り水準が狙える選択肢として定着しています。ここでは、当サイトの外債関連コンテンツへの入口として、全体像と読み進め方をまとめます。

募集中の外貨建て売出債

新発の売出すでに発行された債券を、証券会社が均一の条件で多数の投資家に販売する形式です。外貨建て債券の多くはこの形式で販売されます。 詳しく見る →: 現在、個人向けに募集中の外貨建て売出債の情報はありません(2026/9/15時点・当サイト調べ。楽天・SBI・auカブコム・大和・三菱UFJMS・野村・日興の新発ページを毎営業日確認)。売出が始まり次第、ここに掲載します。募集を待たずに買える既発の外貨建て債券は既発債の条件一覧にまとめています。

いま買える米国債の利回り目安(既発・税引前複利)

残存年数参考利回り(中央値)集計対象
残存2年前後年4.46%8本
残存5年前後年4.64%15本
残存10年前後年4.77%9本
残存20年前後年5.25%26本
残存30年前後年5.20%16本

2026/9/15時点・主要ネット証券の取扱在庫(米国国債160銘柄)から当サイトが残存ゾーン別の中央値を集計。実際の利回りは銘柄・購入時点で変わります。既発債すでに発行され、市場で流通している債券です。証券会社の在庫から、募集を待たずにいつでも購入できます。 詳しく見る →は募集を待たず常時購入できます(買い方の解説はこちら)。

外債の2つの入口

入口こんな商品特徴
新発の売出債世界銀行・アジア開発銀行などの国際機関債(SSA債)ほぼ毎月登場。信用力は最上位クラスで、実質的なリスクは為替と金利
既発債米国債(利付・ストリップス)、ドル建て社債証券会社の在庫から常時購入可。残存年数と利回りを見比べて選ぶ

読み進め方

  1. 外債の「売出」とは?SSA債から既発米国債までの全体像 —— まずはここから。募集と売出の違い、SSA債世界銀行やアジア開発銀行などの国際機関・政府系機関の債券の総称(Sovereign/Supranational/Agency)です。信用力は最上位クラスで、外貨建て売出の定番です。 詳しく見る →という定番、外債投資の全体像。
  2. 既発外債の買い方——単価・経過利子・スプレッド・為替手数料 —— 実際に買う前に。画面の「利回り」と手取りの差を作る4つの実務。

さらに深く——テーマ別の解説

関連する基礎知識として、サムライ債(円建て外債)デュレーション(金利変動リスク)格付けの読み方もあわせてご覧ください。円建ての安全資産を探している方は個人向け国債のページへどうぞ。仕組債オプションなどのデリバティブを債券の形に組み込んだ商品です。高い利率は、何らかのリスクを引き受けた対価として支払われています。 詳しく見る →の解説シリーズは仕組債ガイドにまとまっています。

外債はどこで買えるか

外債の品揃えは証券会社ごとの差が大きい分野です。ネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券など)は既発米国債の常設ラインナップが厚く、自分で選ぶ買い方に向いています。対面証券は新発SSA債の売出やサイト非掲載の在庫照会に強みがあります。大手(野村證券・大和証券・SMBC日興証券)から、東海東京証券・岡三証券といった中堅、岩井コスモ証券のような中小の対面系まで、それぞれ独自の在庫・売出案件を持っています。国内の個人向け社債と取扱いの傾向が異なるため、外債用の口座を別に持つ投資家も少なくありません。

証券会社選び全般の比較はおすすめ証券会社5選の記事をご覧ください。

最低限おさえる2つの注意点

  • 損益の主因は為替です。利回り差が年2%あっても、円高が数円進めば消えます。「外貨建て資産をいくら持つか」を先に決めるのが順序です。
  • 債券そのものは新NISA運用益が非課税になる制度です。債券そのものは対象外ですが、債券を組み入れた投資信託は対象になります。の対象外です。課税は申告分離20.315%(特定口座証券会社が損益の計算と納税(源泉徴収あり)を代行してくれる口座です。債券も株式と同じくこの口座で取引できます。対応)。為替差損益も債券の譲渡・償還満期を迎えて、額面のお金が投資家に払い戻されることです。損益に含まれます。