ちゅうぎんフィナンシャルグループの個人向け社債|全発行履歴・利率推移・次回はいつ?

ちゅうぎんフィナンシャルグループの個人向け社債(円建て)の発行履歴を、当サイトの発行履歴データベースから発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。別にまとめたページです。掲載データは2024年以降の2回分。回号にリンクがある銘柄は、運営者による「プロの視点」付きの個別解説があります。

発行体分析:ちゅうぎんフィナンシャルグループの信用力と発行戦略

ちゅうぎんフィナンシャルグループは、岡山の中国銀行を中核とする持株会社です。地銀のクレジットを見る視点は明快で、①地元経済の体力、②有価証券運用の健全性、③自己資本の厚み、の3点です。中国銀行は伝統的に自己資本の厚い優良地銀として知られ、瀬戸内の製造業地帯という比較的恵まれた地盤を持ちます。

地銀の劣後債発行体が破綻したとき、弁済の順位が普通の債券より後回しになる債券です。その分だけ利回りが高く設定されます。 詳しく見る →は自己資本規制対応が目的で、発行は小規模・地元顧客向けの色彩が濃くなります。金利上昇は預貸利ざやの改善を通じて地銀セクター全体の追い風です。

【見るべきポイント】①劣後債の場合はB3T2銀行の自己資本規制で「補完的資本」に算入できる劣後債です。10年満期・5年後コール(10NC5)が典型で、実質破綻時には元本が毀損する条項が付いています。 詳しく見る →の商品性理解が前提(当サイトの解説参照)。②有価証券含み損益(金利上昇局面の地銀共通のチェックポイント)。③メガ系劣後との利率差が「地銀プレミアムオプションの権利の代金(保険料)のことです。仕組債の高い利率の源泉はこれです。文脈によっては「上乗せ幅」の意味でも使われます。」。その値付けが妥当かを考える良い題材です。

📊 最新データ(当サイト集計・2026年3月期決算時点)

  • 連結経常利益560億円(前期比+177億円)・純利益397億円(+123億円)で6期連続の増益です
  • 本ページの「金利上昇=預貸利ざや改善を通じて地銀セクターの追い風」という見立ては、増益の継続という形で実績に表れています
  • 参考までに個人向け劣後債を出す地銀3グループの2026年3月期は、当社+45%・ひろぎん+22%に対し山口FGのみ減益(有価証券ポートの入替損)と、本業の利ざやではなく有価証券の処理で明暗が分かれました。地銀劣後債を比較する際の視点としてどうぞ

この欄は決算にあわせて当サイトが更新します(最終更新: 2026-09-04)。

発行履歴

条件決定回号年限利率(%)国債利回りスプレッド発行額格付主幹事
2025/09/04劣410NC52.0611.150+0.91100億円A(R)野村/日興/三菱
2024/12/13劣210NC51.9300.697+1.23100億円A(R)野村/日興/三菱

利率はどう動いてきたか

当サイト集計の範囲では、2024年の1.93%台から直近2025年の2.06%まで、市場金利の上昇を反映して条件が切り上がってきました。年限や商品性(普通社債かハイブリッドか)で水準は大きく異なるため、比較の際は同じ年限・同じ商品類型で見ることが重要です。市場全体の水準は平均利率の推移(全銘柄データ)を参照してください。

次の発行はいつか——償還・コールのスケジュールから読む

社債の新規発行のタイミングを読む実務的な手がかりの一つが、既発債すでに発行され、市場で流通している債券です。証券会社の在庫から、募集を待たずにいつでも購入できます。 詳しく見る →償還満期を迎えて、額面のお金が投資家に払い戻されることです。・初回コールに伴う借換(リファイナンス)需要です。既発債が満期を迎える(またはコールされる)時期の前後は、その資金を手当てするための新発債これから新しく発行される債券です。募集期間中に申し込み、通常は額面どおりの価格で購入します。が出やすくなります。

ただし、ここで大事な留保があります。発行体の資金調達は、個人向け債だけでなく機関投資家生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。向け(ホールセール)の社債・外貨建て債・銀行借入・CPまで含めた満期構成全体で管理されています。下の表は当サイトが捕捉している個人向け債の分だけなので、表に何もなくても、ホールセール債や外債の償還を個人向けの新発で借り換える形の発行は普通にあります。機関投資家側の投資枠が既発債で埋まっている発行体ほど、償還の受け皿を個人市場に求めやすい——つまり個人向けの発行はむしろ「調達全体の玉突き」の結果として出てくることが多い、というのがプロの見方です。その前提の上で、個人向け分の償還・初回コールの推定は以下の通りです(当サイト推定・確約ではありません)。

当サイト集計の範囲(掲載の個人向け発行履歴)では、今後2年程度に償還・初回コールを迎える既発債は見当たりません。ただし前述の通り、これは個人向け分だけの話です。ホールセール債・外債の償還を個人向けで借り換える発行や、新規の資金需要による発行は、この表と無関係に出てきます。新しい発行が公表されると、当サイトはトップページの募集中一覧に掲載し、個別解説ページを作成します。

人気の銘柄は募集初日に完売することが多く、口座開設には数日かかります。「発行が発表されてから口座を作る」のでは間に合わないため、個人向け社債に強い証券会社の比較を参考に、口座は先に準備しておくのが実務上の第一歩です。

関連記事:個人向け社債の平均利率の推移(全銘柄データ)社債の格付けとは

出所:各発行体・引受証券会社が発行体から債券をいったん買い取り、投資家に販売することです。引き受ける証券会社の集まりを引受団と呼びます。証券会社の公表情報を基に当サイト集計。条件決定投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。日ベース(※印は発行日)。国債利回りは条件決定日の同年限の値(財務省「国債金利情報」=日本相互証券の引け値ベース。NC付きは初回コール年限、中間年限は補間)、スプレッド国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →=利率−国債利回り。2021年頃までのマイナス金利期は利率を絶対水準で決める「絶対値決め」が多く、その期間のスプレッドは信用リスク発行体が利子や元本を約束どおり支払えなくなるリスクです。債券投資の中心的なリスクで、格付けやスプレッドで値付けされます。の値段としては読めません。正確性・完全性を保証するものではありません。投資判断は必ず目論見書債券の発行条件やリスクを記載した法定の開示書類です。購入前に必ず交付されます。 詳しく見る →等の原資料をご確認ください。