三菱UFJフィナンシャル・グループ 劣後債 第35回(2023年・利率1.204%)

プロの視点

三菱UFJフィナンシャル・グループが2023年9月に条件を決定した個人向け社債です。年限10.33NC5.33、利率 年1.204%(税引前)、発行額1460億円、格付けA+(R&I/JCR)。
三菱UFJFGの個人向け債はバーゼルIII対応のTier2劣後債B3T2銀行の自己資本規制で「補完的資本」に算入できる劣後債です。10年満期・5年後コール(10NC5)が典型で、実質破綻時には元本が毀損する条項が付いています。 詳しく見る →)で、起債発行体が債券を発行して資金を調達することです。の目的は自己資本規制対応(規制資本の調達・借換)です。国内最大の金融グループとして機関投資家生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。向けでも大量の資本性調達を行っており、個人向けはその調達チャネルの分散先という位置づけです。10年ブレット型と10NC5型をペアで同時発行するのが定型です。
発行された2023年は金利正常化の入り口にあたり、個人向け社債の利率水準と発行件数が切り上がり始めた時期です。条件決定投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。日(2023/09/01)の初回コールまでの5年国債利回りは0.222%(財務省公表)で、本債の上乗せ(対国債スプレッド国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →)は+0.98ポイントです。劣後性のある商品は、同じ発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。の普通社債より上乗せが大きくなるのが通常です。なお同発行体の前回の個人向け債は2023年の第33回(10.5NC5.5・1.209%)でした。
本債は劣後債発行体が破綻したとき、弁済の順位が普通の債券より後回しになる債券です。その分だけ利回りが高く設定されます。 詳しく見る →であり、普通社債とはリスクの中身が異なります。初回コール日を実質的な満期として扱う商品設計の意味は、当サイトの解説記事(繰上償還の仕組みコールスキップ事業会社ハイブリッド債)とあわせてご覧ください。
主幹事は三菱です。

基本情報

発行体: 三菱UFJフィナンシャル・グループ (全発行履歴を見る)

利率(年/税引前): 年1.204%(税引前)

償還期間: 10.33NC5.33

発行額: 1460億円

格付け: A+(R&I/JCR)

日程・取扱情報

取扱証券会社: (主幹事)三菱

新発の個人向け社債をメールでお知らせ

新しい募集が公表された日・利率が決まった日・募集が始まった日の3回、条件の要点(利率・年限・格付け・募集期間・取扱証券会社)をメールで届けます。人気銘柄は初日に売り切れるので、募集開始の前に備えられます。配信は月に数回。いつでも解除できます。

確認メールをお送りします。メール内のリンクを開くと登録が完了します。