三菱UFJフィナンシャル・グループ 劣後債 第29回(2021年・利率0.345%)

プロの視点

三菱UFJフィナンシャル・グループが2021年7月に条件を決定した個人向け社債です。年限10年(5年後に初回コール・10NC5)、利率 年0.345%(税引前)、発行額1300億円、格付けA+(R&I/JCR)。
三菱UFJFGの個人向け債はバーゼルIII対応のTier2劣後債B3T2銀行の自己資本規制で「補完的資本」に算入できる劣後債です。10年満期・5年後コール(10NC5)が典型で、実質破綻時には元本が毀損する条項が付いています。 詳しく見る →)で、起債発行体が債券を発行して資金を調達することです。の目的は自己資本規制対応(規制資本の調達・借換)です。国内最大の金融グループとして機関投資家生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。向けでも大量の資本性調達を行っており、個人向けはその調達チャネルの分散先という位置づけです。10年ブレット型と10NC5型をペアで同時発行するのが定型です。
発行された2021年当時はマイナス金利政策の末期で、個人向け社債市場自体が年20件前後と小さく、0%台の利率が珍しくない時代でした。条件決定投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。日(2021/07/16)の初回コールまでの5年国債利回りは-0.123%(財務省公表)で、本債の上乗せ(対国債スプレッド国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →)は+0.47ポイントです。劣後性のある商品は、同じ発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。の普通社債より上乗せが大きくなるのが通常です。なお同発行体の前回の個人向け債は2020年の第27回(10.3NC5.3・0.58%)でした。
本債は劣後債発行体が破綻したとき、弁済の順位が普通の債券より後回しになる債券です。その分だけ利回りが高く設定されます。 詳しく見る →であり、普通社債とはリスクの中身が異なります。初回コール日を実質的な満期として扱う商品設計の意味は、当サイトの解説記事(繰上償還の仕組みコールスキップ事業会社ハイブリッド債)とあわせてご覧ください。
主幹事は三菱UFJMSです。

基本情報

発行体: 三菱UFJフィナンシャル・グループ (全発行履歴を見る)

利率(年/税引前): 年0.345%(税引前)

償還期間: 10年(5年後に初回コール・10NC5)

発行額: 1300億円

格付け: A+(R&I/JCR)

日程・取扱情報

取扱証券会社: (主幹事)三菱UFJMS

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