ソフトバンクグループ ハイブリッド社債(劣後特約付) 第6回(2023年・利率4.75%)

プロの視点

ソフトバンクグループが2023年4月に条件を決定した個人向け社債です。年限35年(5年後に初回コール・35NC5)、利率 年4.750%(税引前)、発行額2220億円、格付けBBB(JCR)。
ソフトバンクグループは個人向け社債市場の最大発行体債券を発行してお金を借りる企業・政府・機関のことです。債券投資は「発行体にお金を貸す」ことにあたります。です。機関投資家生命保険会社・銀行・年金基金など、大量の資金を運用するプロの投資家のことです。債券市場の売買の大部分を占めます。市場では同社向けの投資枠(クレジットライン)が既発債で埋まっている投資家が多く、1回で数千億円級の調達を消化できるのは個人市場だけという構造があり、同社が長年かけてこのリテール調達チャネルを育ててきました。投資持株会社として傘下投資(通信・AI・半導体等)の資金需要と既発債すでに発行され、市場で流通している債券です。証券会社の在庫から、募集を待たずにいつでも購入できます。 詳しく見る →の借換のために定期的に起債発行体が債券を発行して資金を調達することです。しており、国内格付けR&IやJCRなどの第三者機関が、発行体の「約束どおり支払う力」を記号で評価したものです。AAAが最上位で、個人向け社債はA格前後が中心です。 詳しく見る →(JCR)は投資適格圏ですが、海外格付会社の評価はより厳しめです。高い利率はその信用リスク発行体が利子や元本を約束どおり支払えなくなるリスクです。債券投資の中心的なリスクで、格付けやスプレッドで値付けされます。の対価です。
発行された2023年は金利正常化の入り口にあたり、個人向け社債の利率水準と発行件数が切り上がり始めた時期です。条件決定投資家の需要を見ながら、仮条件の範囲内で実際の利率などが確定することです。日(2023/04/14)の初回コールまでの5年国債利回りは0.156%(財務省公表)で、本債の上乗せ(対国債スプレッド国債など基準となる金利への「上乗せ幅」のことです。発行体の信用リスクと流動性の対価で、社債の値段の本体といえます。 詳しく見る →)は+4.59ポイントです。劣後性のある商品は、同じ発行体の普通社債より上乗せが大きくなるのが通常です。なお同発行体の前回の個人向け債は2022年の第58回(7年・2.84%)でした。
本債はハイブリッド社債劣後特約発行体が破綻したとき、弁済の順位が普通の債券より後回しになる債券です。その分だけ利回りが高く設定されます。 詳しく見る →付)であり、普通社債とはリスクの中身が異なります。初回コール日を実質的な満期として扱う商品設計の意味は、当サイトの解説記事(繰上償還の仕組みコールスキップ事業会社ハイブリッド債)とあわせてご覧ください。
主幹事は大和/野村/みずほ/SBI/岡三です。

基本情報

発行体: ソフトバンクグループ (全発行履歴を見る)

利率(年/税引前): 年4.750%(税引前)

償還期間: 35年(5年後に初回コール・35NC5)

発行額: 2220億円

格付け: BBB(JCR)

日程・取扱情報

取扱証券会社: (主幹事)大和/野村/みずほ/SBI/岡三

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